動物病院で見送ることになったとき、そのまま自宅へ連れて帰れるのか、その場で葬儀の方法まで決めなければならないのか、判断に迷う方が少なくありません。結論から申し上げると、動物病院でペットが亡くなった場合、ご自宅へ連れて帰るという選択ができることは多くあります。ただし、病院の方針や亡くなったときの状況によって案内が異なるため、帰宅の準備を始める前に病院のスタッフへ確認してください。
その場ですべての葬儀内容を決める必要はありません。一度ご自宅へ戻り、ご家族がそろってから、火葬の方法や依頼先について相談する方も少なくありません。
この記事では、動物病院で亡くなった直後、病院を出る前に確認しておきたいこと、自宅まで安全に運ぶための準備、車で移動するときの注意点、そして帰宅後に最初に行うことまでを順番にご案内します。亡くなった直後の全体的な流れについてはペットが亡くなったら最初にすることもあわせてご覧ください。
動物病院から自宅へ連れて帰れることは多い
動物病院で亡くなった場合、ご自宅へ連れて帰るという選択ができることは多くあります。多くの病院では、飼い主様のご希望に応じて、体を整えたうえでお渡しできるよう対応しています。
ただし、これはすべての病院で一律に決まっている対応ではありません。病院の方針、亡くなったときの状況、感染症の可能性の有無などによって、案内が異なることがあります。「連れて帰ってもよいですか」と、まず病院のスタッフへ率直に確認していただくことが、いちばん確実な方法です。
また、診察中に亡くなった場合と、入院中や手術後に亡くなった場合とでは、病院内での手続きの流れが異なることもあります。診察券や治療内容の記録が必要になる場合もありますので、分からない点があれば、遠慮せずその場でスタッフに尋ねていただいて構いません。
その場で火葬や葬儀を決める必要はある?
病院によっては、提携している葬儀社の案内やパンフレットを渡されることがあります。ただし、その場ですべての葬儀内容を決めなければならないわけではありません。気持ちが整理できていない状態で急いで決める必要はなく、一度ご自宅へ戻ってから、ご家族で相談していただいても大丈夫です。
案内された葬儀社に必ず依頼しなければならないという決まりもありません。ご家族の希望に合う方法を、落ち着いて選んでいただければ十分です。
病院を出る前に確認したい7項目
病院を出る前に、次の7項目を確認しておくと、自宅までの移動や、その後の安置をスムーズに進めやすくなります。
| 確認したいこと | 確認する理由 |
|---|---|
| 自宅へ連れて帰れる状態か | 病院の方針や亡くなったときの状況によって案内が異なるため |
| 身体をどのように整えてもらったか | 自宅での安置や移動の準備をイメージしやすくなるため |
| 体液への備えが必要か | 移動中や安置中に周囲を汚さないための準備につながるため |
| 箱やタオル、ペットシーツを用意できるか | 移動のあいだ体をやさしく支え、負担を減らすため |
| 医療器具や包帯の扱いをどうするか | 自己判断で外すことを避け、安全に持ち帰るため |
| 移動中に注意することは何か | 車内の温度や振動など、移動方法によって変わるため |
| 帰宅後すぐに何を行えばよいか | 保冷を始めるタイミングが、その後の安置に影響するため |
このなかでも、医療器具やチューブ、包帯などが付いている場合は、飼い主様の判断で無理に外そうとせず、外し方や持ち帰り方について病院のスタッフへ確認してください。すべてを一度に聞く必要はありません。分からないことがあれば、そのつど質問していただければ十分です。
自宅まで安全に運ぶための準備
自宅まで運ぶときは、次のようなものがあると、体をやさしく支えながら移動しやすくなります。
- 体が安定して収まる箱、またはキャリーバッグ
- 体を包むための、吸水性のあるタオルやブランケット
- 底に敷く、防水性のあるペットシーツ
- 保冷剤や保冷バッグ(お持ちであれば)
箱やキャリーバッグがすぐに用意できない場合は、病院で相談すれば、代わりになるものを案内してもらえることがあります。無理に完璧な準備をそろえる必要はありません。詳しい安置方法や保冷のしかたについては、ペットの自宅安置方法|夏と冬の保冷・ドライアイスの使い方で説明していますので、あわせてご覧ください。
車で移動するときの注意点
車で自宅まで運ぶときは、次の点に気をつけていただくと安心です。
- 車内を高温にしない。直射日光の当たる場所に長時間停めたままにせず、エアコンなどで車内を涼しく保ってください。
- できるだけ揺れの少ない道を選ぶ。急ブレーキや段差の多い道を避けると、体への負担を減らせます。
- 箱やキャリーバッグが動かないよう固定する。座席の足元やシートベルトを使って、安定した場所に置いてください。
- 小さなお子様や他のペットへの配慮。同乗するご家族の様子を見ながら、無理のない範囲で移動してください。
ご自身で運転することが難しい場合は、ご家族に付き添いや運転を頼んでいただくことも、大切な選択肢のひとつです。
自宅へ着いたら最初に行うこと
自宅へ着いたら、まず涼しい場所へ移し、保冷を始めてください。直射日光や暖房の風が当たらない場所を選び、保冷剤をタオルで包んでお腹まわりに当てると、負担をかけにくくなります。
気持ちが落ち着かないときは、無理に手順どおりに進めようとしなくても大丈夫です。まずはご家族へ連絡し、そろってから少しずつ準備を進めていただければ十分です。
自分で連れて帰ることが難しい場合
体格の大きなペットや、ご自身の体調、車をお持ちでないことなどから、自分で連れて帰ることが難しい場合もあります。そのようなときは、無理をせず、まず病院へ相談してください。ご家族に付き添いを頼めるかどうかも、あわせて考えてみていただくとよいでしょう。
状況によっては、ペット葬儀社が対応できる場合もあります。ただし、病院内への立ち入りや、病院前での車両の待機、その場での引き取りが、どの業者でも当然に可能というわけではありません。病院の規則によって対応できる範囲が異なりますので、依頼を検討する際は、病院と葬儀社の双方へ、対応できる内容を確認してください。
タクシーや配送サービスなど、本来ペットの搬送を想定していない手段を無理に使う必要はありません。時間がかかっても構わないと考え、家族や信頼できる知人に協力を頼む、あるいは病院にもう少し時間を相談してみるなど、無理のない方法を選んでいただければ十分です。
葬儀社へ連絡する前に家族で確認すること
自宅へ戻り、落ち着いてから葬儀社へ連絡する場合は、次の点をご家族で話し合っておくと、電話でのやり取りがスムーズになります。
- お骨を手元に残したいか(個別火葬か合同火葬か)
- 火葬に立ち会いたいか、一任したいか
- 火葬をどこで行ってほしいか(自宅前、駐車場など)
- 希望する日時(当日を希望する場合はその旨も伝える)
訪問ペット火葬をどこで行えるかについては、マンションや駐車場での可否を含めて訪問ペット火葬はどこで行う?自宅前・駐車場・マンションでの可否で説明しています。また、業者に依頼する前に確認しておきたい項目はペット火葬業者の選び方|依頼前に確認したい10項目チェックリストにまとめていますので、あわせてご覧ください。
動物病院から帰宅した後の流れ
ここまでの内容を、病院を出る前から葬儀社への連絡までの流れとして整理しました。
| 段階 | 行うこと |
|---|---|
| 病院を出る前 | 身体を整えてもらった内容と、必要な準備を確認する |
| 移動中 | 車内を涼しく保ち、体をやさしく支えて運ぶ |
| 帰宅直後 | 涼しい場所へ移し、保冷を始める |
| ご家族との相談 | 火葬の方法や依頼先について話し合う |
| 葬儀社への連絡 | 状況を伝え、日程や当日の流れを確認する |
火葬までどのくらい日数を待てるかについては、季節や保冷の状況によって目安が変わりますので、ペットの火葬は何日待てる?季節と保冷で変わる判断の目安をご確認ください。また、犬を亡くされた場合は、市区町村への死亡届やマイクロチップの届出が必要になることがあります。手続きの内容は犬が亡くなったあとの手続き|市区町村の死亡届とマイクロチップの届出にまとめていますので、落ち着いたタイミングでご確認ください。
ペット葬儀うたたね関東でご案内できること
ペット葬儀うたたね関東は、東京都・千葉県を中心に、火葬炉を搭載した車両でご自宅付近まで伺う訪問ペット火葬を行っています。動物病院からご自宅へ戻られたあと、火葬の方法や日程についてお悩みの場合は、状況をお聞かせいただければ、ご家族に合った進め方を一緒に整理いたします。
料金はペットの種類や体重、火葬方法によって変わることがあります。正確な内容はペット葬儀料金と流れのページ、またはお問い合わせにてご確認ください。
その場ですぐに決めていただく必要はありません。まずは現在の状況をお聞かせください。お問い合わせ・ご相談のページから、または直接お電話でご連絡いただけます。
よくある質問
Q. 動物病院で亡くなったペットは自宅へ連れて帰れますか
ご自宅へ連れて帰るという選択ができることは多くありますが、病院の方針や亡くなったときの状況によって案内が異なります。帰宅の準備を始める前に、まず病院のスタッフへ確認してください。
Q. 病院でその場で火葬を決める必要がありますか
その場ですべて決める必要はありません。提携している葬儀社を案内されることはありますが、必ず依頼しなければならないという決まりはなく、一度自宅へ戻ってご家族で相談していただいても大丈夫です。
Q. 病院でしばらく預かってもらえますか
預かりへの対応は病院ごとに異なります。すぐに連れて帰ることが難しい場合は、預かってもらえるかどうかを含めて、病院のスタッフへ直接ご相談ください。
Q. 自宅へ運ぶ箱がない場合はどうすればよいですか
手元に適した箱やキャリーバッグがない場合は、病院で相談すると、代わりになるものを案内してもらえることがあります。無理に完璧な準備をそろえる必要はありません。
Q. タオルやペットシーツは必要ですか
体を包むタオルや、底に敷く防水性のペットシーツがあると、移動のあいだ体をやさしく支えやすくなります。手元にない場合は、病院で相談してみてください。
Q. 車で運ぶときに気をつけることはありますか
車内を高温にせず、できるだけ揺れの少ない道を選んでください。箱やキャリーバッグが動かないよう固定し、直射日光の当たる場所に長時間停めたままにしないこともあわせてご注意ください。
Q. 医療器具やチューブは自分で外してよいですか
自己判断で無理に外そうとせず、外し方や持ち帰り方について病院のスタッフへ確認してください。安全に持ち帰るためにも、病院での確認をおすすめします。
Q. 帰宅したら最初に何をすればよいですか
まず涼しい場所へ移し、保冷剤をタオルで包んでお腹まわりに当てるなど、保冷を始めてください。気持ちが落ち着かないときは、無理に手順どおりに進めなくても大丈夫です。
Q. 一人で連れて帰るのが難しい場合はどうすればよいですか
無理をせず、まず病院へ相談してください。ご家族に付き添いを頼めないか考えていただくほか、状況によってはペット葬儀社が対応できる場合もありますので、病院と葬儀社の双方へ確認することをおすすめします。
Q. 帰宅後すぐに火葬業者を決める必要がありますか
すぐに決める必要はありません。まずは安置と保冷を整え、ご家族がそろってから、火葬の方法や依頼先について落ち着いて相談していただければ十分です。
まとめ
動物病院でペットが亡くなった場合、ご自宅へ連れて帰るという選択ができることは多くありますが、病院の方針や状況によって案内が異なるため、まず病院のスタッフへ確認することが大切です。病院を出る前に7項目を確認し、車内を高温にせず、帰宅後は速やかに保冷を始めていただくことで、落ち着いて次の準備に進みやすくなります。
その場ですべてを決める必要はありません。ご自宅へ戻り、ご家族がそろってから、少しずつ準備を進めていただければ十分です。ペット葬儀うたたね関東では、動物病院から帰宅されたあとのご相談にも対応しています。何から確認すればよいか分からない場合も、無理に決める必要はありません。まずは状況をお聞かせください。
執筆・内容確認:キングストンジャパン株式会社 代表 濱田竜矢
事業:ペット葬儀うたたね関東(東京都・千葉県を中心とした訪問ペット火葬)
最終確認日:2026年8月4日
この記事は、訪問ペット火葬の現場対応を行う担当者が内容を確認しています。獣医師による監修は受けていないため、体調や死因に関することは、かかりつけの動物病院へご確認ください。
